2016年05月21日

8020達成の影で




厚生労働省が発表した「健康日本21中間報告」によると80歳までに自分の歯が20本以上残ってる、いわるゆ8020達成者の数は、運動開始当初は7%だったものが、2007年には目標の20%を超え、現在では40%に達しています。短期間に国民全体の生活習慣病がこれだけ劇的に改善されることは非常に稀で、糖尿病や高血圧、メタボリック症候群の数があまり減っていないことを考えると8020運動が世間に認知され成果を上げていることを示しています。


実際に中学校での健診では1クラスに虫歯のある生徒は2,3人で、残りの9割以上の生徒は虫歯0です。これは幼児期からのフッ素洗口やフッ素入り歯磨き及び歯科医院でのフッ素塗布の成果が出ているのと、少子化で親が仕上げ磨きや甘い食べ物をあまり食べさせないなど子供の口腔ケアに積極的に関われる環境が増したことなどが要因にあると思います。


それではもう歯医者に行く必要はないのでしょうか。決してそんなことはありません。代わりに増加しているのが歯列不正と若年性歯周炎です。


歯列不正に関しては、小さいころからあまり固いものを食べない習慣のせいで顎の発育が遅れ、歯が並びきれずに重なってしまい、それに指しゃぶりやかみ癖、舌を突き出す癖なのが重なって重症化することが多いようです。


若年性歯周炎とは15歳以下の子供がかかる歯周炎のことでもともと遺伝的に歯周病菌が多く、歯ブラシが歯にしか当たっておらず、歯肉のケアができていないと重症化しやすいようです。


虫歯ばかりが注目されていますが実際には歯列不正や歯周病は、虫歯以上に歯を失うリスクの高い怖い病気です。また一度掛ると治療に時間が掛り、保険外治療になる場合も多くなります。これからは小さいころから固いものをしっかり噛んで食べる習慣を付け、特に両親が歯周病タイプの人は歯だけでなく歯肉をしっかり磨けるよう練習し、少しでも気になるようなら歯科医院での口腔ケアを受けるようにしてください。






posted by 木村歯科医院 at 23:16 | 医院長(木村) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月26日

JIADS総会に行ってきました。

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歯科衛生士の小林です。
12月5日に行われたJIADS総会に行ってきました。
学会では、手術時の歯科衛生士の対応や感染予防について学んできました。
手術を受けるにあたり患者さんはさまざまな不安を抱えていると思いますが、手術の術後のサポートや不安を少しでも解消できるように努めたいと思います。
感染予防については、滅菌・消毒に関しての講演を聴き、患者さんの為にが第一ですが、歯科医院で働いているスタッフの為にも清潔な環境で安全な治療をしていかなければならないと感じました。
今後の木村歯科医院の為にも学会で学んだことを活かし、患者さんに安心して診療を受けていただけるように心がけていきます。
posted by 木村歯科医院 at 16:06 | Comment(0) | 小林 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月19日

●予防ですべてが解決?



 予防医療の高まりとともに症状が出ていなくても定期的に歯科を受診する方が多くなっています。その一方で定期的に歯科を受診していたにも関わらずどんどん悪くなっていくので心配になったと来院される方も、ときどき見られます。このような患者さんのお口を調べてみると虫歯の治療はすべてやってあっても歯周病治療をまったくやっていない方が多く見られます。


予防とはその名の通り、健康な状態を維持することで、すでに重症化しているものを治せるものではありません。患者さんが言うには歯周病の検査すらしたことがなくただ歯ブラシを頑張ってくださいとしか言われなかったそうで、まさかこんな悪くなっていたとはと深く失望しておられました。


歯周病は「静かに進む病気」なので初期の段階では自覚症状はほとんどありません。この時期に歯周病の診査診断ができるのは歯科医師か歯科衛生士しかいないのです。予防は痛くなく早く終わり、治療は痛くて長くかかる、こんなイメージから予防が治療の逃げになってはいけません。


このような患者さんをこれ以上増やさないためにも、決して予防ですべて解決するものではなく適切な治療を終えて初めて成り立つものという当たり前の現実をしっかりと理解することが大切です。



posted by 木村歯科医院 at 09:56 | 医院長(木村) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする